マツエク（まつ毛エクステンション）は、まつ毛に直接エクステを行う技術です。
目の近くであり、まぶたの皮膚も弱い場所であるために、腫れやかぶれなど、トラブルになることもあります。
このページでは、施術前に確認しておくべき、マツエク施術時によくあるトラブルをまとめました。
目次
マツエクによる目やまぶたに起きるトラブル
マツエクの施術不良やアイリストの技術不足により、目やまぶたに痒みや腫れが出てしまう可能性があります。
また、眼球や目の粘膜に傷がつくことにり、一時的なものでなく、疾患になってしまうこともあります。
トラブルには目に起きるトラブルとまぶたの肌に起きるトラブルの2つがあります。
目・眼球・角膜に起きるトラブル
目の中に人工まつ毛であるエクステが入ることで起きるトラブルです。
人工まつ毛が目に入ると、目の角膜に傷がつき、炎症を起こしてしまいます。
結膜炎や角膜炎などがあります。
まぶたの肌に起きるトラブル
マツエクの専用接着剤であるグルーによる肌へのトラブルです。
グルーが肌に合わない場合、目のかゆみや腫れが出て、炎症を起こしてしまいます。
眼瞼炎などがあります。
トラブルが起きる原因
トラブルが起きる原因は、大きく2つあります。
アイリストの技術不足と人工まつ毛による物理的な刺激
人工まつ毛による物理的な刺激とは、人工まつ毛が目に入り、角膜に傷がついたりすることにより、トラブルが起きてしまうことです。
エクステを付ける専用接着剤であるグルーが上手く付いていないと、人工毛であるエクステが取れかけている状態が続き、目に入ってしまう可能性が高くなります。
また、施術不良であると、自まつ毛が折れてしまい、自まつ毛ごと目に悪さをしてしまう場合もあります。
グルーによる目やまぶたへのアレルギー反応
グルーによる目やまぶたへのアレルギー反応とは、マツエクに用いるまつ毛エクステンション専用接着剤のグルーによって起きてしまうトラブルです。
グルーは、乾いて固まる際にホルムアルデヒドが出てしまい、そのホルムアルデヒドに肌や眼球の粘膜が反応して、アレルギー反応として腫れや痒みが出てしまう可能性があります。
手や腕などにグルーを付けてみたり、少量のエクステを実際にまつ毛に装着してみるなど、施術前にパッチテストを行わないと、アレルギー反応が起きるか否かがわからないため注意が必要です。
トラブルといわれる実際の症状
肌や目がかゆくなったり、腫れたり赤くなることは、何かの疾患の1つだということを知っていただきたいです。
少しの腫れや痒みであれば心配ないと思われる方も多いかと思いますが、疾患であるため深刻な場合はすぐには治らなくなってしまいます。
それでは、実際に起こる症状はどのようなものでしょうか。
下記は眼科のホームページより記載されていたマツエクにより起きる可能性がある症状です。
結膜の疾患
急性結膜炎
急激におこる炎症。めやにが出たり、結膜が充血するなどの症状がある。重症化すると眼痛を伴い、炎症が強い場合は角膜の表面に小さな濁りが残り視力障害をおこす。
アレルギー性結膜炎
目の表面に抗原（アレルギー反応を引き起こす物質）が付着して起こる結膜の炎症。目のかゆみ、充血、涙が出る、めやに、瞼の裏にぶつぶつができるなどの症状がある。
眼瞼の疾患
眼瞼縁炎
まつ毛の根元付近に起こる炎症。かゆみや痛み、腫れなどの症状がある。
眼瞼皮膚炎
まぶたの皮膚に起こる炎症。かゆみや痛み、腫れなどの症状がある。※眼瞼炎はどのようなケースにおいても慢性化しやすく、一度治療が完了したから安心と言うものではない。定期的な診察をおすすめします。
マイボーム腺梗塞
マイボーム腺開口部が詰まっている状態。液表層への油の供給が低下し、涙が蒸発しやすくなり、ドライアイの原因にもなる。異物感・不快感の原因ともなり、黒目の表面を傷つけてしまうこともある。細菌感染を起こすとものもらい（霰粒腫）になる。
角膜の疾患
点状表層角膜炎
・角膜上皮に小さな点状の傷がついた状態。異物感や眩しさや、痛みなどの症状がある。重症化すると視力障害を引き起こす。※細菌感染により角膜びらんに悪化する恐れがある。
角膜びらん
・角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態。眼の異物感や痛み、充血や涙が出るなどの症状がある。
※細菌感染により角膜潰瘍に悪化する恐れがある角膜潰瘍
・角膜の組織が欠損して角膜実質にまで及んだ状態。異物感や痛み（時に激痛）、充血、涙やめやにが出るなどの症状があり、重症化すると視力低下を引き起こす。※重症の場合、治ったあとも視力障害や、角膜に孔(あな)があいてしまい、失明に至るケースもまれにある。
トラブルを防ぐための気を付けるポイント
トラブルが起きないようにするには、自身でサロンやアイリストを選んだり、初めてであればアレルギー反応が自身に出るかどうかを事前に確認する必要があります。
安心できるサロンを選ぶ
人工まつ毛による物理的な刺激によるトラブルを防ぐには、サロン選びやアイリスト選びが重要になります。
技術や知識が不足していると上手くマツエクを施術してもらえず、人工まつ毛が目に入ったり、自まつ毛ごと折れてしまったりして、トラブルが起きてしまいます。
信頼できるサロン、技術力があるアイリストを自身で選び、マツエクを行うようにしてください。
サロン選びの指標としては「マツエクの施術に資格は必要？安心できるサロン選びのポイント」を参考にしてください。
施術前に必ずパッチテストを受ける
マツエク専用の接着剤グルーによるアレルギー反応を防ぐには、事前にパッチテストを受けることが重要になります。
パッチテストを受けずにいきなりマツエクをしてしまうと、アレルギー反応が起きるかどうかがわからず、施術後に目やまぶたにトラブルが起きてしまう可能性があります。
マツエクが初めての場合は、必ずパッチテストや少量のマツエクを試すなどを行い、自身にアレルギー反応が起きないことを確認してください。
パッチテストについては「マツエクの前に必ず行うべき簡易的なパッチテストとは」を参考にしてください。
まとめ
マツエク（まつ毛エクステンション）のトラブルについてご理解いただけましたか。
トラブルを避けるためには、自身で事前に知識を持ったり、自身でより良いサロンを選ぶことが大切です。
マツエクは、目の周りをナチュラルでありながらも素敵にさせる美容です。
トラブルが起きないように注意してみてください。※その他マツエクの知識は「マツエクの基礎。まつ毛エクステ・まつ毛エクステンションとは」を参考にしてください。
また、このブログを運営する「hanakan+」でもトラブルが起きないように、高い技術維持と事前のパッチテストを徹底しています。
宇都宮市周辺でマツエクサロンを探している方は、是非一度お試しください。
